大混雑の花火大会をゆったりと楽しもう
夏の風物詩と言えば花火大会ですね。毎年各地で盛大に行われる花火大会。とても多くの人が会場に訪れます。何も準備をせずに打ち上げ間近に行くと、座る場所がなくて落ち着いて観ることができません。また、通路では立ち止まらずに歩き続けて下さいと言う指示があるなど、花火を見に来たのか人ごみの中でもみくちゃにされに来たのか分からなくなってしまいます。そんなことにならないように、しっかりと場所取りをして、ゆっくりと花火を楽しめる準備をしましょう。そんなわけでこのサイトでは、筆者の経験も踏まえて場所取りに関して注意したいことを紹介したいと思います。
レジャーシートではなくテントが便利
河川敷などの花火大会の場合、場所取りにはテントが便利です。目的の花火大会でテントの使用が禁止されていないのであれば、テントの使用も検討してみましょう。以下はなぜテントがおすすめなのか、その理由を紹介します。

理由1 場所取りは暑い!
以前、筆者はレジャーシートで場所取りをしに行ったことがあります。時間は当日の正午頃。太陽が空のてっぺんで燦々と輝いていました。正午ともなると私より気合の入っている人たちが既にある程度の場所を確保していて、空いているスペースを探すために数十分歩き続けました。カンカン照りの中、日陰の無い河川敷をさまようのはとても大変で、汗だくになりながらやっと見つけたスペースに、息を切らしながらレジャーシートを敷いたことを覚えています。
しかしレジャーシートには当然屋根はありません。シートを敷いたのはいいものの、そこにとどまり続けることは到底不可能でした。もしテントを持って来ていたなら、少しでも日差しを避けてその中で休憩することもできたでしょう。また、風通しを良くして蒸し風呂状態にならないようにしておけば、直射日光を避けながら開始の時間までその中で待つこともできたかもしれません。
理由2 レジャーシートだと隣の人がはみ出てくるかもしれない
あまりの暑さに耐えられず、若干不安に思いながらもその場を離れ、別の用事を済ませに行きました。そして花火大会が始まる少し前の時間に戻ってみると、取った場所はちゃんとあるのですが、隣に別の人が新たにレジャーシートを敷いていて、それが私の敷いたレジャーシートにかぶさっているではないですか。そしてもうそこには隣の人が座っている…。ちゃんと場所取っておいたのに…。と思いつつも、みんな場所取りに困っていたのは重々承知しています。「ちょっとスミマセン。」と言いつつ取っておいた場所に座りました。私は二人で見に来ていたのでそれほど苦労せずに座れたのですが、隣の人との距離が近く、いささか窮屈な思いをしたのを覚えています。もしテントを使用していたなら、隣の人がレジャーシートをかぶせてくるなんてことはありませんし、もっと落ち着いて花火を観ることができたのにな、と思いました。
理由3 花火大会開始までに雨が降るかもしれない
これも実際に体験した話です。その日は夜までには晴れるが、昼間は雨が降るかもしれないという天気予報でした。せっかくの花火大会ですし、人と約束をして一緒に花火を観ることを楽しみにしていたので、これくらいの天気なら行こうと思いました。河川敷へ行くと、まだまだ空いていて余裕で場所取りができました。しばらくレジャーシートの上で本を読んで時間をつぶしていると、雨がパラパラと降り始めました。それでも、持ってきた傘をさしてシートの上に座り続けていたのですが、座っているところが体重でくぼみますので、雨水が私の方へ寄ってきます。やむを得ず雨宿りをするために近くのファミレスへ避難しましたが、一向に雨が止む気配はありません。「困ったな、きっとレジャーシートは雨に濡れて座ることはできないだろう。」そう考えた私はもう一枚レジャーシートを買って、場所取りをしたときのシートを畳むか、その上から新しいシートを張るかして対処するしかないと思いました。花火大会開始時間の前になって取っておいた場所に行くと、案の定レジャーシートは雨に濡れて座れる状態ではありませんでした。そこで前のレジャーシートを畳んで、新しく買ってきたレジャーシートを敷いてその上に座り、何とか無事に座って花火を観ることができました。ですが、レジャーシートはそう何枚も持っていてもあまり使うものではないので、余分な出費と持ち物が増えてしまうことになりました。このときもテントを使って場所取りをしていれば、余分にレジャーシートを買う必要もなく、多少の雨でも困ることなく安心して場所取りができただろうなと思います。
理由4 取った場所を見つけやすい
場所取りをした後、ずっとそこにいることができる場合はいいですが、待ち合わせをしている人を迎えに行ったり、食べ物や飲み物を買いにいったりと、その場を離れることは結構あると思います。そして河川敷はどこを見ても似たような景色。何か目印があればいいですが、「あれ、どこが自分の場所だっけ!?」と戸惑うことも考えられます。そんなとき、地面に敷いたレジャーシートだけを頼りに自分の場所を見つけるよりも、テントを張っておけばレジャーシートよりも高さがある分、そのテントが目印になって見つけやすいはずです。こんな時にもテントだと便利ですね。
テントは意外と安い?
テントって高いイメージありませんか?よくキャンプとかバーベキューとかで使われているイメージがありますが、なんだか高そう…。でも実際に調べてみたらそんなことありません。1万円以下や5千円以下ののテントもたくさんあるんです。それにテントは花火大会の時だけではなく、休日に公園や庭園でのんびりと過ごすときにも重宝します。一つあればいろいろと使うシーンはあるのではないでしょうか。
テントを張るときは周りの人に配慮を
さて、テントを張って場所取りをするのはいいのですが、レジャーシートと違ってテントには高さがあります。もし私たちのすぐ後ろで花火を見ようとしている人がいると、私たちのテントが邪魔になって迷惑をかけてしまうかもしれません。そんなときは、花火大会が始まる前にテントは畳んでおきましょう。周りの人も私たちと同じように花火を楽しみむために来ているのです。自分たちさえ良ければそれでいい、という身勝手な思いや自己本位な考えは捨てて、周りの人への配慮を忘れずにいたいものです。テントの下にレジャーシートを敷いておいて、その上にテントを張れば、テントを畳んだ後もスムーズに花火を観ることができるでしょう。
場所取り解禁時間をチェックしよう
いくらしっかりと場所をゲットしたいからといっても、前日から場所取りをしようとすると規定違反となることがあります。花火大会によっては、場所取りが解禁される時間が定められているのです。
前日からの場所取りを禁止しているところもあったり、当日の何時から場所取りOKとの指定があったりなど、定められたルールがありますので、その花火大会の公式サイトなどでいつから場所取りが可能なのかチェックして、ルールに則って行いましょう。
あると便利な道具
ここまではテントがあるといいですよ、と言う話をしてきましたが、ここからは他にあると便利な道具について紹介したいと思います。
ライトで歩行の安全と忘れ物チェック
花火大会が始まる頃はまだ薄暗い感じで、歩くのに何も困らなかったのに、帰る頃には真っ暗。街灯があるものの、場所は河川敷で明かりが少ない、ということがあると思います。こんなときは懐中電灯があると足元を照らすことができるので便利です。また、片づけた後に忘れ物がないかどうかチェックするときにもとても役に立ちます。歩く時は人波に従っていけばいいのでそれほど困らないかもしれないですが、座っていた場所を確認するときの方がよりライトが必要になるかもしれません。明るくできれば忘れ物も防止しやすいですね。

蚊の対策を
多くの花火大会は夏の河川敷。蚊がいてもおかしくないですよね。せっかくの花火大会も蚊に刺されてかゆかったり、うるさい蚊を追い払うのに神経を使っていたり、それではゆっくりと花火を楽しむことができません。そんなときのために虫よけを持っていきましょう。蚊取り線香などの煙と匂いのあるものは周りの人に迷惑をかけるので好ましくありませんが、スプレータイプのものや携行するタイプのものなど、においの無い虫除けもあります。こちらもぜひ用意しておきたいものです。
最後に
この記事では場所取りに関して筆者の経験をもとに気を付けたいことを紹介してきました。何も準備をせずに花火大会開始直前に会場に行くよりも、早めに行って少し準備をするだけで、もっと花火大会を楽しめるようになるのではないでしょうか。
ところで、楽しい花火大会の後には、たくさんのゴミが出ます。残念ながら会場から駅に向かう途中の道で大量のゴミが捨てられているという光景を目にすることが少なくありません。せっかくきれいな花火をみて楽しい気持ちで帰ろうというのに、このような光景を見るのはとても残念です。
ゴミは会場に設置されているゴミ集積所で捨てるか、持ち帰れるものならできる限り持ち帰って捨てるようにしましょう。マナーを守って、地元の方たちに迷惑をかけない、みんなが楽しめる花火大会であってほしいと思います。